小学6年生の皆さんは、鞄や制服を買ったり中学入学後に今やっている習い事をどうするか考えたりと、中学校入学に向けて着々と準備を進めていると思います。ところで、勉強面はどうでしょうか?小学校の卒業式と中学入学準備のことで精一杯で「何となく不安だけれど大丈夫かな?」と見て見ぬふり…そんな方も多いと思います。
今回のブログでは、北海道小樽市や余市近郊エリアの小中学生を見てきた経験から、小学6年生が中学校に向けて準備すべきことを話したいと思います。
勉強面での準備で大切なのはズバリ「復習」「先取り」「学習習慣」の3点!
□「ここだけは復習すべし!」算数と英語
□どこまで先取るか⁉やりすぎ注意「先取り学習」
□あるとないでは大違い!ベビーステップで学習習慣を身に付けよう
という内容で書いてこうと思います。
2010年から学習塾経営者として見てきた小樽市や余市近郊エリアの小中学生の傾向を踏まえつつ、何がどうして大切なのか、ひとつひとつ解説するので、ぜひ最後までお付き合いください!
「ここだけは復習すべし!」算数と英語
小学生の内容で絶対に復習しておきたいこと。それは基本計算とアルファベット(ローマ字)です!もちろん、他にもやっておきたい部分はありますが、限られた時間で絶対に外せないことは何かと聞かれたら、算数なら基本計算、英語ならアルファベットでしょう。
分数、小数ができなければ、数学は最初の単元からつまづきます。理科も濃度(パーセント)を求める科学分野や圧力を求める物理分野で確実にアウト。「基本計算だけはたぶん大丈夫…」と思っている方。「たぶん」では危険です!計算に不安がなく、ほぼ無意識で流れるように計算処理ができるくらいが理想的。大丈夫だと思っても必ず復習しておくことをお勧めします。
また、アルファベットとローマ字があやふやなのも怖いです。これができなければ単語が覚えられません。ローマ字と英語の発音は違いますが、ローマ字読みができれば何となくの発音は予想できます。英単語を暗記するときもローマ字読みの方が覚えやすいですが、そもそもローマ字が読めないと発音の予想もできず、ただ暗号を丸暗記することになるのでかなり苦しい状況になります。最近、中1、中2で英語が苦手だという子には、「読み方がわからない(予想できない)」という生徒がとても多い印象です。
しかも、中学では英単語のテストをあまりやらない先生もいるようで、気付いたら英単語が全く書けない、意味が分からないと立往生することに。高校入試直前でこうなると流石に苦しいのですが、最近の小樽市内の中学生で英単語が「書けない」「読めない」「意味がわからない」という生徒が特に目立つようになりました。英単語練習に苦手意識を持たないためにも、アルファベットとローマ字は確実にしておきたいところです。
どこまで先取るか⁉やりすぎ注意「先取り学習」
中学校の授業の先取りについてはデメリットもあると言われていて、「やればやるほど良い」というものではありません。長く小中学生の指導をしていると、小6の段階で英検2級合格してるとか、中3の因数分解まで予習が終わっているという子にも出会うのですが、では大学入試でも思うような成果を残せるかというと、大学入試は別問題です。※高校入試までは対応できる場合は多いです。
じゃあ、先取りが全く必要ないかというと、それは違います。実際に何の準備もなく挑んで、中1の一回目の定期テストで大失敗!6月、7月に塾へ駆け込む中学1年生も多いのが現状です。ただ、残念なことに一度つまずいてから慌ててやり始めても取り返すのは大変で、勉強量も一気に増やさなければいけません。
私が考えるベストな先取り学習は、小6の秋以降か冬頃から中学生の内容を意識して準備しておくくらいの分量。中学校に入学してゴールデンウイーク明けくらいまでに学校で習う内容を知っているくらいが丁度いいと感じています。実際、小5や小6の春から塾へ来ている子にも、最初は小学生の内容に集中してもらって、中学生の内容を本格的に教えるのは12月頃からです。
中学校へ向けた先取りは、「何を先取りして身に付けておくか」と「どこまで身に付けておくか」が大切!決して「やればやるほど良いだろう」とか「中学校に入ってからでも大丈夫か」などと考えず、先取り学習には復習以上に慎重に検討しましょう。
あるとないでは大違い!ベビーステップで学習習慣を身に付けよう
小学6年生の中学校入学の準備で一番大切なのは、中学校の学習に対応できるような学習習慣を身に付けることです。
小学校でもテストはありますが、中学校のような定期テストはありません。今まで宿題や漢字テストの勉強くらいしかやったことのない子が、中学校の学習内容を習得して定期テストに挑もうとすると勉強時間が絶対的に足りません!必ず「頑張ったつもりだったのになぁ」と首をかしげることになります。それは本人だけでなく親御さんも同じ考えのようで、中学1年生のお問合せでは「勉強していないわけではないんだけれど…」と相談をされることもしばしば。その場合、よくよく聞くと学習時間も足りていないし勉強の仕方もわかっていないことがほとんどです。
学習習慣は一朝一夕に身につかず、無理をすると途端に「勉強=嫌なもの」という方程式が完成してしまいます。何事もそうですが、特に勉強はベビーステップ(少しずつ)が大切で、無理は禁物です!
学習塾アンフィニの小学6年生コースは週に1回、80分の講義がメインメニューです。中学入学前に数カ月受けた程度で何が変わるのかと考える人もいるでしょう。
では、計算してみましょう。
例えば、1か月4回受講を3か月間(12回)と考えると
80分×12回=960分
です。
960分。多いですか?少ないですか?
「入学前のたった数か月で何が変わるのか」の「たった」は960分になります。入学前に1000分近くの用意をした子とそうでない子。入学後の姿を想像してみてください。
ちなみに、皆さんの頭に一瞬よぎった「たった数カ月」と感じる量が、適切な分量です。
中学校へ入学するからと急にに全力疾走させては怪我のもと。リスクしかありません。
不思議なことに、100m走だと気合や根性で9秒台で走れないとわかっているのに、勉強だと気合や根性…いわゆる「やる気」だけで猛烈にやれるだろうと多くの人が考えています。
しかし、勉強だって事前の準備や練習なくして長時間集中して成果を上げることは無理!絶対にできません!
今までのんびりとした家庭学習しかしていなかった小学生が、学校と家庭以外の場所で定期的に勉強したり、家で塾の復習や小テスト勉強に取り組むというだけでも大変なことです。少しずつ、それこそ週に1回程度の通塾で学習慣作りをスタートするだけでも、小学6年生の子どもにとっては気力と体力が必要です。
だからこそ、中学校入学までに準備運動と少しの助走をしておきましょう。そうすれば、中学校生活はスムーズに滑り出します!
早めの準備とよく聞きますが、もっとも必要な準備は学習に対する意識(気持ち)を変えておくこと。つまり学習習慣作りです。中学校入学後の負担を軽減させるためにも、小学6年生にはぜひ学習習慣づくりをスタートさせてほしいと思います。
手ごたえと自信をもって中学校生活をスタートしよう‼
今回は小学6年生と保護者の方に向けて「復習」「先取り」「学習習慣」についてお話ししました。中学校入学に向けて、何を準備したらいいかわからない方はぜひ参考にしてください。
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