准看を目指して勉強をスタートする前に、まず准看護師資格取得までの流れを把握する必要があります。しかし、准看の資格は一般的なペーパーテストだけではないので、少し複雑です。これから准看を目指す場合、「そもそも准看護師になるにはどうしたらいいのか?」という疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、准看護師になるにはどうしたらいいのかを調べている方に向けて
・准看護師資格取得までの流れ
・准看学校合格者の年代・職歴・学力レベル(偏差値)
・准看護学校合格までの期間と対策
・准看護学校受験に挫折しないために
という内容で、お話ししたいと思います。
准看護師資格取得までの流れ
准看護師になるには、まず准看護師学校養成所を受験して合格し、入学する必要があります。この准看護師学校養成所というのは、准看を目指している人の間では「医師会」とか「准看護学校」というように略称で呼ばれることが多いですね。
准看護学校養成所の受験資格は中学校卒業(中卒)という事もあり、入試レベルも中卒程度。入試科目は学校により異なり、入試科目に英語がない学校や、理科社会がない、国語以外の4教科を一般教養としてまとめて出題している学校など様々です。
次に、准看護師学校養成所に合格したら、入学して必要な学習(履修・実習)を進めていきます。准看学校では、2年間で准看護師の受験資格を得るための教育を受けます。
なお、正看護師の場合は専門学校だと3年、大学だと4年の通学期間が必要なので、准看護師は短期間で資格取得が目指せるという点が大きなメリットです。
最後に、都道府県が実施する准看護師試験を受験し合格すると、准看護師の資格を得ることができます。
准看になるには?~まとめ~
まとめると准看護師になるには
中学または高校卒業→准看護学校合格→入学・2年間学習→准看護師試験を受験→合格(資格取得)
という流れになります。
よって、これから准看を目指す方にとっての第一関門は、准看護学校に合格することになりますね。
准看学校合格者ってどんな人?
さて、准看護師の資格取得に必須となる准看護学校養成所への入学ですが、どのような人が准看護学校へ合格しているのか…気になりますよね!?
「自分のレベルで合格できるか?」「年齢は大丈夫か」「まったく医療にかかわったことがないんだけれど…」などなど、受験するにあたって不安な部分もあると思います。
そこで、学習塾アンフィニでこれまで受験勉強をし、合格を勝ち取った方々の傾向を簡単にご紹介します。
年齢層は広め。40代、50代の合格者も!
まず、塾へのお問合せの段階で最も不安だと相談されることの多い年齢についてですが、学習塾アンフィニから合格した受講生の年齢層は30代・40代が中心です。意外に思われるかもしれませんが、准看を目指して塾を利用している20代や現役高校生は少な目です。また、当塾の合格者の中には50代の方もいます。
40歳以上の受講生の場合、受験勉強をする上で体力面や暗記力の部分などを不安に思われる方もいるのですが、サポートする立場からすると、ご本人が考えているほど年齢によって差は感じられません。結局は受験生それぞれの努力次第です。
実際、准看護学校の合格者の年齢層は広く、30代はもちろん、40代、50代でも挑戦できる試験になっています。
准看を目指している人の職歴
准看護師を目指している人の職歴(職種)ですが、やはり介護士やヘルパーとして福祉関係の仕事をしている人や、看護助手として医療施設に勤務している人が多い印象があります。ただ、それも受講生の半数程度でしょうか。医療福祉関係以外のお仕事をしている方もたくさんいますし、育児が一段落した後の再就職の選択肢として看護師や准看護師の資格取得を検討する方もいます。
また、当塾の通信講座(准看コース)では3~4人に1人程度の割合で男性の受講生もいます。准看護学校は働きながら通える学校も多いので、男性がキャリアアップの一つとして目指されるケースも少なくないようです。
准看護学校合格者の学力レベル(偏差値)
受験生が最も気になる准看護学校合格者の学力レベル(偏差値)ですが、試験範囲が中学卒業程度ということで、出題範囲からもわかるように難関というわけではありません。高校などを卒業してからしばらく勉強していないというブランクがある方でも、比較的目指しやすい試験になります。
准看護学校の試験問題の難易度は、各学校によって試験科目や出題が異なるため一概には言えません。ただ、合格者の学力レベルでいうと各エリアの中堅高校へ合格できるくらいの学力とイメージすると良いかもしれません。
准看護学校合格までの期間と対策
ここまで、准看護学校合格者の傾向などについて紹介してきましたが、最後に合格までにどれくらいの時間がかかったか(期間)と、受験勉強の方法(受験対策)について、実際に当塾の通信講座(准看コース)を受講された方を例にお話ししたいと思います。
最初の1ヵ月は肩慣らし
まず、最初の1ヵ月ですが、塾では准看護学校受験では標準だと判断できるレベルの内容に取り組みます。ここで、受講生それぞれの苦手な部分を把握したり、難易度や分量(問題量)に無理はないかを判断したりします。
どうしても出だしは意欲に満ちているので、「たくさんやりたい!」「難しい物に挑戦したい!」となるのですが、スタートで無理をすると後が続きません。独学の方もここは注意してくださいね。
最初の1ヵ月は肩慣らし。これを合言葉にしましょう。
3~4ヵ月間はコツコツと
2ヵ月目から3~4か月間は、試験範囲の単元を一つずつ潰したり、難易度を少しずつ上げながら学習していきます。当塾の通信講座の受講生は、この間にわからないところをメールで質問したり、お電話で受験勉強の進捗について相談したりしています。
「質問」「相談」と書くと硬い印象ですが、「今月の範囲がわからなすぎて進まない」「家族のケアが必要になって勉強時間がない」「とにかく不安…このままで大丈夫?」など、時には愚痴や弱音のみのご連絡もあります(笑)。
受験勉強の期間は不安と隣り合わせですから、当塾が、弱音を吐いたり気軽に相談できる存在でありたいと思っています。
ラスト1ヵ月は最終調整
さて、いよいよ本番が近づいてきた最後の一カ月。塾では教室受講・通信講座コースともにテスト形式の教材を使用して総復習に取り組みます。
ここで、今まで学習したことが身についているか確認したり、抜けている知識を補ったりして本番に向けた最終調整を行っていきます。
合格者の平均学習期間は6カ月
受講生によって塾で学習した期間は大きく異なるので一概には言えませんが、勉強にブランクがある社会人の受講生の場合、合格した方はおおむね6か月前後の学習期間を確保しています。
ただ、実際には長い期間を勉強にあてる余裕がなかったり、受験を本格的に考えたタイミングが試験間近だったりして、2~3カ月、もしくは1ヵ月前にお問い合わせいただくということも少なくありません。その場合は、これまでの学習内容や受験経験の有無、学力レベルなどを細かく聞き取り、限られた期間内で可能な限り合格に近づけるような内容のものを考えさせていただいています。
准看護学校受験に挫折しないために
どんな試験でも同じですが、社会人が准看護学校受験に挑む場合に特にお伝えしたい「挫折しないためのポイント」は
・途中で勉強をやめないこと
・受験勉強開始の前に何かしらのサポートを用意しておくこと
の2点です。
途中でやめない
社会人の場合、仕事が急に忙しくなったり子育てや家族のケアの必要がでてくるなど、学生とは違い自分の力ではどうにもならない想定外のことが起こる可能性が高いです。たくさんの方をサポートしていると、むしろ何も起きずに受験までいけたということの方が少ないと思うほど。
どうしても勉強を中断しなければいけないことはありますが、そこで挫けてしまうと、勉強した時間が余りにももったいない!准看を目指した方には、ぜひ諦めずに合格まで頑張ってほしいと思います。
サポートを用意しておくこと
「准看護師になるには、准看護学校受験に合格しなければならない…よし!勉強を始めよう!」といきなりスタートして失敗(挫折)してしまう方もたくさんいます。
勉強のブランクがある場合、まず学習リズムを作ることも大変ですし、学習内容を決めて学習計画を立てるだけでもスムーズには進みません。
「勉強してみてダメだったら、塾か何か考えよう」と思っている方が多いようですが、サポートが必要なのは実は出だし。学習リズムができれば、案外、独学でも大丈夫だったりします。准看護学校受験を目指す方は、ぜひ出だしだけでも学習塾アンフィニの准看コースや通信講座コースをご活用ください。
当塾は年払いや一括払いではないので、1~2ヵ月受講して「もう大丈夫だな」と思ったら、試験前でも受講終了(退塾)もOK。前述したように社会人の方は様々な事情で勉強継続が難しくなることも多いので、「辞めやすい」ようなシステムにしていますし、退塾時に引き止めたり事情を伺ったりもしていません。
これから准看護師になるために勉強を始めようと考えている方は、当塾の准看コースと通信講座コースをご検討いただけますと幸いです。