北大現役合格者13名をどう見るか

こんにちは。春を感じさせる暖かい日もあれば、朝夕に急に気温が下がったり、雪が降ったりと、春と冬が同居しているような日が続いていますね。

私達も受験シーズンが終わり、少し気持ちに余裕ができるこの時期は体調を崩してしまうこともあるので、特に気を付けています。

 

さて、新入学を向える生徒さんはもちろん、進級でクラス替えがある4月は何かと落ち着かない気持ちではないでしょうか。

今回のブログでは小樽潮陵高校に入学をする新高校1年生の皆さんへ向けた内容です。

また、これから小樽潮陵へ進学したいと考えている中学生の方や、潮陵在校生の方にも読んでいただけると嬉しいです。

 

ここ3~4年の傾向として、潮陵は低倍率の年が続いてきました。

その中で、毎年、潮陵生を担当してきた私が肌で感じることは、学年全体・学校全体の緊張感の低下です。

近年、潮陵高校の学力が低下していると口にする方が増えてきましたが、トップクラスの生徒をはじめ半数以上の生徒達の学力(能力)は低下していないと考えています。

しかし、残念なことに、低倍率の中あまり学力の高くない生徒も入学できること、また、更には高校入試直前の緊張感が全体として足りないことで、高校入学後も学年全体の雰囲気が『のんびり』してしまっていることは否定できません。

そのため、大学入試に対しても危機感が足りません、高校入試の延長のように考えて受験勉強のスタートを切るのが遅い生徒が目立ちます。

私は、潮陵に在学している生徒達の能力が、他の進学校の生徒たちに劣るとは考えていません。

劣っているのは『能力』ではなく、『環境』そして大学入試に対する『意識』と『危機感』です。

 

潮陵の中で『これくらいの順位にいればいいだろう』と自分の基準点を小樽潮陵の中に置いてはいけません!

今年の北大合格者数は、現時点で13名です。

昨年の32名を多すぎた(?)と考えても、今年の結果はとても物足りないものです。

今年の潮陵3年生(卒業生)の世代は、裁量問題導入の影響で、定員割れをした学年。

新3年生も同様に定員割れの世代です。

 

それだけではありません。

 

今や道内の大学合格者における道外生の割合が増えています。

特に、北大の道外合格者の割合は2年連続50パーセントを超えています。

よって、北大をはじめとする国公立大学、私立大学の看護学部、社会福祉学部、栄養学科等を受験する道内生は、厳しい受験を経験してきた百戦錬磨の道外勢と戦い、勝利していかなければなりません!

 

皆さんはこれをどう考え、行動するでしょうか。

 

今年の新3年生のスタートがこれ以上遅れないこと、新2年生が今から危機感を持ち受験を意識した学習を開始すること、新高校1年生の皆さんが今持っている『受験はこんなものなんだ』という甘い考えが入学後も続かないことを、強く望みます。

 

『周りと同じことをしていたのでは、志望校合格はない』という言葉を肝に銘じて、貴重な時間を有意義に過ごして欲しいと思います。